2021-01-01から1年間の記事一覧

黄昏読書19 「われら地球滅亡学クラブ」 向井 湘吾

小6の息子が図書館でふと見つけた本。 絶賛し、ススメられたので何気に読む。 高校生になった碧と玉華は地球滅亡学クラブを結成している。 100日後に妖星デルタが地球に衝突して、地球は滅亡するからだ。 しかし世界の指導者達は数年前からその事実に気づい…

黄昏読書18 「風に恋う」 額賀 澪

小6の息子オススメの本。 高校1年の主人が吹奏楽に打ち込むいわゆる青春小説。 中学時代に燃え尽きた基は幼馴染の玲於奈と名門校の吹奏楽部に誘われるも乗り気にならない。そう、名門校は今は落ちぶれていた。しかし、かつて全国大会に出場した時代の部長で…

黄昏読書17 「育ちがいい人だけが知っていること」 諏内えみ

「育ち」は自分で変えられる ある時人を見て、いい佇まいだな、オーラだなと思い、身につけたいと思っていた時に、ベストセラー棚で見つけた本。 ・お呼ばれした時の靴の脱ぎ方 ・尊敬語と謙譲語を使い分ける ・暦に敏感になる ・本物を普段使いする ・手土…

黄昏読書16 「海が見える家」「海が見える家 それから」 はらだみずき

「自分の人生を楽しもうとしているか?」 この問いかけを説教くさくなく、ライトに感じられるのが心地いい。 1、2日で読めてしまう。 昔、ラジオで紹介されていて、面白そうだなと思っていた本。たまたま本屋で見つけて、手にした。 主人公の文哉は、就職し…

黄昏読書15 金閣寺 三島由紀夫

劣等感を抱えた者が、圧倒的な美を前にして狂わされる ただ三島の計算された絢爛豪華な文体は、陰鬱さを感じさせず、引き込まれていく。 昭和の興亡を目の当たりにして、取り残された三島は自衛隊駐屯地での自決した。 その時45歳。 自分がその年齢に近づき…

黄昏読書14 「妻のトリセツ」 黒川 伊保子

知ってるつもりだった。 今回は以前話題になった本。 自己の記録のため徒然なるままに書きます。 解決策を提示するのではなく、共感が大切。 この本以外にも、聞いたことがあったけど、ついつい「これは○○したら」と言ってしまいそうになる。 実践は難しく、…

黄昏読書13 スマホ脳 アンデシュ・ハンセン

スティーブ・ジョブズは、自分の子供にiPadを触らせなかった。 スマホは ・知能を低下させる ・周知力を低下させる ・鬱を引き起こす またSNSを利用する人ほど幸福度は低い 脳科学に基づいて、スマホによってHAP系が作動し、「闘争」か「逃走」を促し、不安…

黄昏読書12 そしてバトンは渡された

親になると、明日が2つになる 「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?」 文中にあったセリフ。 長男はサッカ…

黄昏読書11 「コロナ後の世界を語る」

コロナは現在進行形であり、過去完了形ではない。 各界の著名人達が2020年春頃に、コロナ後の世界について語ったものがまとめられている。 1年前経って、概ねその通りとなっているというか、当時の課題がそのまま残っている。 経済的損失、格差の助長、差別…

黄昏読書番外編 

シン・エヴァンゲリオン劇場版 今日は久しぶりに何もない平日休みだったので、見て来ちゃいました。 高校生の頃、TV版を見てから25年。 見終わって、これで本当に終わり。 なんか喪失感とともに卒業の気持ち。 思春期真っ只中の高校生は、シンジに自分を重ね…

黄昏読書10 「デジタル化する新興国」 伊藤亜聖 

「デジタル化の先にあるのは繁栄か、それとも監視社会の到来、雇用の二極化、そして日本の衰退か」 前回世界史の本を読んで、これからはデジタル化が鍵となると思い、本書を手に取った。(https://tasogaredokusyo.hatenablog.com/entry/2021/01/24/211705) …

黄昏読書9 「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 」 山﨑圭一

歴史とはなんでしょう、と聞かれるとき、「それは、大きな世界です。かって存在した何億という人生が、そこにつめこまれている世界なのです。」と、答えることにしている。 司馬遼太郎 21世紀に生きる君たちへ 本書は非常に読みやすく、一つの物語のようだっ…

黄昏読書8 ナウシカ考~風の谷の黙示録~ 赤坂憲雄

「書物のもたらす真の愉悦は、それを何度でも読みかえし、そのたびにそれが以前とは異なったものであることを知り、他の意味に、すなわち意味の別次元に出会うことのうちにあるのだ」 ロレンス『黙示録論』 映画「風の谷のナウシカ」を初めて見たのは、小学…