黄昏読書16 「海が見える家」「海が見える家 それから」 はらだみずき
「自分の人生を楽しもうとしているか?」
この問いかけを説教くさくなく、ライトに感じられるのが心地いい。
1、2日で読めてしまう。
昔、ラジオで紹介されていて、面白そうだなと思っていた本。たまたま本屋で見つけて、手にした。
主人公の文哉は、就職して1ヶ月で会社を辞めてしまい、憂鬱な日々を送っている。そんな中、上手くいっていなかった父が亡くなったと連絡があり、ゆかりのない南房総の海の見える家で生活していた事が分かる。父の生きていた証を探る中、その家で生きていく事を決めた。
続きである「海が見える家 それから」は、釣りや畑作りで自給自足生活を目指し、土地の人達との交流を通して、生きることに自信を深めていく姿が描かれてる。
印象的だったのは、価値を「忙しさ」ではなく、いかに「自分の時間をつくれるか」に置くこと。
そして自分や周りの人に何ができるかを考えること。
inputからoutputを余裕を持ってしたい