黄昏読書18 「風に恋う」 額賀 澪

小6の息子オススメの本。

 

高校1年の主人が吹奏楽に打ち込むいわゆる青春小説。

中学時代に燃え尽きた基は幼馴染の玲於奈と名門校の吹奏楽部に誘われるも乗り気にならない。そう、名門校は今は落ちぶれていた。しかし、かつて全国大会に出場した時代の部長であり、基の憧れであった瑛太郎がコーチとして帰ってきた。基は入部することとなり、一年生ながら部長に任命される。先輩との確執、勉強との両立、親の介入などを乗り越えて、全国大会に出場できるのか。

 

大人になって病んだためか、基より瑛太郎に感情移入した。

高校時代の栄光が忘れられず、教員試験に落ち続け、フリーターとなった彼は、顧問の誘いで母校のコーチになる。子供達への指導とともに、瑛太郎の心の中にある蟠りは溶けていき、彼自身が成長していく。

教員になる意味を見つけ、再び輝き始める。

 

瑛太郎はきっといい先生になるし、こういう先生に息子達も出会って欲しい。

子供は信頼できる大人に導かれる。

 

息子に誰に1番感情移入した?と聞くと、

瑛太郎」

自分の小6時代より、よっぽど大人だわ。

 

これからも息子がオススメする本は読んでみよう。

f:id:tasogaredokusyo:20211009184230j:image

f:id:tasogaredokusyo:20211009184226j:image