黄昏読書20 人新世の「資本論」  斎藤幸平

ポスト資本主義を考えよう。


資本主義は中核が勝ち続け、周辺が負け続けるシステムである。

また資本主義は人間だけでなく、自然環境からも掠奪するため、負荷を外部に転嫁することで、経済成長を続けていく。

 


結果、行き過ぎた資本主義によって環境問題、格差問題が生じた。

形だけのSDGsでは解決には至らない。

これからは、脱資本主義、脱成長による持続可能で「公正な社会」を考えないといけない。

 


そのためには資本主義によって解体されたコモン<共>を再建する必要がある。

水や電力、住居、医療、教育といったものを公共財として、自分たちで民主主義的に管理することを目指す。

貨幣という利益追求から逃れ、エッセンシャルワークを中心とした生活基盤や、環境という価値を判断基準にした生き方をする。

 


3.5%の人が立ち上がれば、世の中を変えられるという。

その1人として加わる勇気と決断をするかどうかにかかっている。

 

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