黄昏読書5 LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~ リンダグラットン
「もっと早くに出会いたかった」
そんな気持ちになる良本だった。
長寿によって今の教育、仕事、引退の3ステージは大きく変わる。
引退期間が30~40年あればお金も足りず、生きがいも失うかもしれない。
そうならないようにどうすれば良いかを提示しくれる。
具体的には
①選択肢を狭めずに幅広い針路を検討する
「エクスプローラー(探検者)」
②自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす
「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」
③さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる
「ポートフォリオ・ワーカー」
①~③を人生において常に選択していく。
大学卒業後に「エクスプローラー(探検者)」 となり、無形資産である、高度なスキルやプラスの人間関係を築き、アイデンティティを確立させる。
つまり己を知る。
自分が好きなもの、価値をおくもの、得意なものを知る。
10年後をちょっと想像してみた。
子供が大学卒業して、「まだ就職しないわ。海外行って、NPOに参加してくるわ。」
と言われたら、将来的にはプラスだと背中と押さないといけないのかもしれないと(日本でそこまで進んでいるかは...)。
話は戻すが、さらに40歳半ばでも「エクスプローラー(探検者)」になっても良いと。
組織に属し、ルーティンな仕事を行い続けることは有形資産であるお金には困らないが、無形資産が枯渇していき、退職後に何もできず、結局はひもじい思いをする。
柔軟性を持って、将来に方向転換と再投資を行う覚悟を持つこと。
限られた余暇時間をレクリエーション(娯楽)からリ・クリエーション(再創造)のために使うこと。
( Amazonで映画、DAZNでサッカーばかり見ていることを反省( ;∀;))
これらに努めながら、個人的には、「ポートフォリオ・ワーカー」 を目指していきたいな。
今、大阪府理学療法士会で理事させていただいているもの、この業界の発展に貢献したいという想いもあるが、無形資産を作らせてもらっていることが大きい。
「何で、そんな仕事以外の活動をするの?」
と思っている若い世代のPTも多いだろうが、目の前のお金稼ぎや損得ではなく、長期的な視野で無形資産を築くために、非常に有効な活動だと理解して欲しいなと思う。
本当にもっと早く出会いたい本だった。
若い子には是非読んで欲しい、数年後2人の息子にも薦めよ。